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10月, 2019の投稿を表示しています

地域MIRAIキャンプ×コメカフェ

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地域 MIRAI キャンプに参加した、山大医学部(看護)3年生の米谷さんの文章です。 新しい企画が生まれる予感… ♬ 私が一番印象的だったのは、自分の好きなことをしたいと考えることはとてもわくわくするものだと感じたことです。 当たり前なことだと思われるかもしれませんが、私はそのことを忘れてしまっていました。 私は、看護師になるために日々勉強してきました。ただ、絶対こういう看護師になりたい!という明確な方向性がまだ決まっていません。 4 年間という大学生活は過ごしてみるとあっという間で、目の前の課題や実習をこなす日々で、気付けばもう 3 年生になっていました。    【↑真ん中が米谷さん】 今回、楠クリーン村で出会った学年も学部もバラバラなメンバーでお互いの考えを共有する機会があり、私は学部の異なるみんなの考えや好きなこと、また、将来のことに対する具体的な思いを聞くことが、自分にとってとても勉強になるし、面白い!と思った反面、正直大きな焦りを感じました。   自分のこだわりがあって、この仕事をしたい!とはっきり断言できることがとても羨ましいと思い、自分はどんな風になりたいのだろうとすごく考えさせられました。具体的な答えはまだ出せていませんが、こういった経験ができたことは、自分の中の大きな糧になったと思います。そして、自分の将来就く仕事は自分の好きなことであり、誇りの持てるものでありたいと感じました。そして、自分のやりたいと思ったことをどんどん経験することが大事であるということを学びました。 また、楠クリーン村では自分がこうしたいと思っていたことが、自分の頭の中でどんどん浮かんできて、その思いをそのまま受け入れてくれる方がいるということが私の中で印象的でした。 個人的な話になりますが、私は祖母から小学生の頃から中学生くらいまで茶道を習っていました。しかし、忙しくなるにつれ茶道から離れてしまったのと、祖母も年齢的に教えるのが難しくなってきていました。そのため、先生をしてきた中で使ってきたたくさんのお茶道具をこれからどうするか、祖母が気にしている姿を見てきたため、将来私に時間ができたらいつか茶道を取り入れた、お抹茶カフェをしたい、道具を活かしたいという思いが私の中でありました。これはいつかやってみたいという私の中

地域MIRAIキャンプレポート!

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10月12~13日、楠クリーン村にて地域MIRAIキャンプを開催しました。 いつもと違う日常を覗く旅。当日の様子とそこから生まれた新たな展開を、山口大学・建築学科の前田君がレポートしてくれました。 もはや、記憶も曖昧でいつのことだったか記憶も確かじゃないのだけれど、「手伝ってあげてくれませんか。」という声かけを頂いて、迷う間もなく即答で「いいですよ。」といったところから始まった僕の地域MIRAIサミット。 当初、本番の会場設営が、女の子だけ(最初は運営が女の子だけでした)だと大変だと思うから。と、部分的なお手伝いをするはずだったのが、気づけばかなりしっかり関わってる状態で「あれ?」と、思ったのをよく覚えています。 さて、そんな地域MIRAIサミットのなかで、有難いことに化学反応を発生させて発足した『地域MIRAIキャンプ』実は、集中講義で非常に土日休みがなくなりやすい私は参加できない予定でした。(安全を選んだというのもある) そんなある日、自分がお手伝いさせていただいたお米の試食会があるという事で足を運んだ楠クリーン村で、運営のレイちゃんから直に誘われ、そのタイミングで集中講義がないことを確認し、参加を決定させていただきました。 元をたどれば、地域MIRAIサミットのお手伝いをしていなければ無かった機会で、さらに、田植えをしなければ無かった試食会で、参加しなければ会うこともなく、誘われる機会もなかった地域MIRAIキャンプ。 たくさんの、決断と偶然の上に成り立っていたのだなあ。と、思い返すと沁々思います。 さて、そんな色々に恵まれて参加した地域MIRAIキャンプ。最近の行動の例にもれず、やはりカメラマンとして動いていた私でしたが、記憶に間違いがなければ、おそらく初めて運営というわけでも、頼まれたいたわけでもないカメラマンでした。ひとえに、柔軟に動いてくれた運営の皆さんのおかげだなぁ。と思っております。まことに感謝。(おそらく、他の参加者さんたちも文章を書いてくれるので、カメラマンとして書いていこうと思います。) 楠に着いて、まず初めに行った畑作業。畝と畝の間って、結構くぼんでいるので、見つからないように写真を撮るにはぴったりだったりするんです。笑  もちろん、自身も鍬やスコップを持って作業しながら、タイミングを見つけてひたすら隠れ

卵の黄身は、何色?

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「山口県楠でぼくらが作った卵」を食べたお客様から、よくこんな質問を頂きます。 「なぜ楠の卵の黄身は、オレンジじゃなくて黄色なの?」 最も多い質問のひとつなので、ちょっといつもと違う話になりますがご紹介します。 確かに、スーパーに並んでいる卵を買うと、黄身の色がオレンジ色に近いものが多いですよね。 この違いは何によるものなのでしょうか? 黄身の色はズバリ、鶏に与えるエサによって変わります。 黄身がオレンジ色に近い卵は、パプリカや唐辛子などを鶏のエサに配合することによって、色味が調整されています。 楠クリーン村の卵は「色をつけるための素材は配合していないため、卵の黄身本来の自然な黄色になる」というのが スーパーなどで売られている卵の黄身と色が違う主な理由です。 楠クリーン村の鶏たちに与えるエサは、1週間に2回手作りしています。 主な原材料は「お米、魚のアラ、米ぬか」。 これらを煮込み、発酵させることにより、吸収率がよく栄養価の高いエサが出来上がります。 しかし、実は発酵飼料を与えているだけでは、卵の黄身は黄色ではなく白っぽくなってしまいます。 米の割合が多いので、単純にエサに含まれる色素が薄いのです。 そこで、重要なのが「緑餌(りょくじ)」と呼ばれるエサです。 緑餌は、季節の野菜や、山に生い茂る雑草などを指します。 緑餌は、黄身の色以前に、鶏たちの健康にとっても大変重要なものです。 人間にとっての野菜のようなもの。 夏場は毎日生えてくる青草を刈っては与え、雑草の生えない冬場は白菜や大根葉等の野菜を与えています。 こうすることで、発酵飼料だけでは補えない栄養を賄うことができ、結果として黄身も綺麗な黄色になります。 以上、楠クリーン村の卵が黄色い理由と、エサの特徴についての説明でした。 卵はオンラインショップでも購入することができます。 まだ、楠クリーン村の商品を見たことがないよ~!という方は、ぜひ一度ご覧ください。 冬に向けて、お歳暮やクリスマスプレゼントにもなるギフトセットも作ってみましたよ!(^^) どうぞ!! ★楠クリーン村 オンラインショップ https://kousakutai.thebase.in ************************

楠クリーン村は、夏も冬も、現実も厳しい(+ENG ver.)

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楠クリーン村のイベントには、いつでも駆けつけてくれる楠クリーン村の応援団長役、徳丸さんが記事を書いてくれました! ( 1 )怪しい人達 私が、最初に高田理事長に会ったのは 2018 年 9 月やまぐち応援プロジェクト(以下「会」という)の忘年会の会場探しで山口市佐山にある「一隅の里」に行ったときのことでした。高田さんは店先で農産品を販売していた。 たまたま言葉を交わすと、楠の山の奥に若い人達が自給自足の生活をしている場所があるという。  高田さんの誠実な人柄に一度訪問してみようかと思ったが、ひょっとしたら変わった怪しい人達の集団ではあるまいか、という疑念はありました。 ( 2 )カルチャーショック 10 月のある日、長門での会の行事も終わり、午後仲間7人で楠クリーン村(以下「楠村」という)訪問することになりました。村内に案内されると、その開けた雰囲気に一瞬で疑念は払拭されました。 県外から耕作放棄地を再生するために来ている若者達がいることを初めて知って、殴られたようなショックを受け仰天しました。 ( 3 )多様性の価値を知ってほしい 普通なら、楠村は多くの人に知られて評価されていい筈なのに、彼女彼等達は、知られることに熱意もなく、黙々と自分達の仕事に満足していることにも驚きでした。 えっ?欲はないの?お金ほしくないの?遊びたくないの? 普通なら、誰でも社会や人の評価を期待して行動するものですが、楠村は世間の常識を超越して、ここで本当の価値あるものに気付きましたと。 ( 4 )「ゴザ持っておいでよ!カンボジア・クメール舞踊 2019 」に誘われて 私は、楠村の人達はもっぱら耕作放棄地を再生しているイメージでしたが、楠村に研修に来ているミャンマーの若者たち(女 5 ・男 3 )と会話を交え、またカンボジアのクメール舞踊の若い女性達に接すると、楠村は、地域再生を通してアジアの人達と繋がっていることを認識させられました。 実はそうではなく、グローバルな世界の中で、アジアの若い人達との連帯、自立、地域再生のネットワーク化の中で楠クリーン村は存在していたんですね。こうしたネットワークに存在する楠村を改めて見直すと、また違った楠村の風景が見えてきました。 ( 5 )我々に

優しくない優しさ

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楠クリーン村の仲間である「大津島海の郷」のお手伝いに参加した山口大学生・前田君の原稿です。 楠クリーン村も、大津島海の郷(山口県周南市)も、もともとは山口大学の学生が起業して立ち上げた団体です。 楠クリーン村は、中山間地で自然の中での暮らしや農業を体験できる場所。海の郷は島で海に近い自然を体験できる場所として、協力しながら活動してます! ----------------------------------  9 月末日。大学生の夏休みのほぼ最終日。暇に耐えあぐねていたところに話を頂き、大津島でのイベントスタッフに参加することになった。島にたどり着いた当時あまりに暗くて視界が無いため、景色の感動やなんかよりも何ができるのか、力になれるのか、といった不安で始まった前泊。  翌朝、やっと見られた 2 日間過ごす地の景色にテンションが上がって仕方がなくなった。出身が京都の盆地のど真ん中。山に囲まれた地形ではあるものの、その多くが観光地として整備され 海は遠く 自然も多くはない土地で育った者としては、田舎の村落を目にすること自体が珍しい体験である。テンションが程よくスローダウンしてくる頃、イベントに参加する子どもたち、親御さんたちが到着しイベントが始まった。 【2年連続、楠クリーン村の田植えにも参加した前田君。なんでも楽しむ前田君!ということで、大津島の助っ人にも声かけしました。】  さて、このイベントの何が面白いかというのが、主旨にある。 「特別扱いしないこと。優しくしない優しさ。」 釣りをして(自然体験をして)調理し、命を頂くというイベント自体は多く存在する中、子どもたち、特に小学校低学年や未就学児にあたる子たちに本人が望めば包丁を握らせるというイベントは自分が知る限り多くない。 お膳立てされた状態で、レールに沿って楽しさを疑似体験するのではなく、意思に従って動き時に危険をはらみながらも冒険、挑戦していく。大人も一緒。捌いたことのない人も挑戦する。  当時自分が小学生だったころや、大学生になった今でも、安全装置のガンガンに効いた疑似成功体験の多さは身をもって感じ、時に辟易することもある。そんな中、こんないいイベントがあったんだ!と、シンプルに感動した。参加者の満足度の高さやリピート率の高さにも納

『自ら』という信念

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山大生が企画した地域MIRAIサミットを通してインターンシップに参加した山近さんの原稿です。他の人の食器を洗わないってのは、実は結構みなさんに驚かれます。 昔、一緒に食べた人の食器まで洗っていたら、毎日膨大な皿洗い時間が発生してしまったので、結果としてこの雰囲気に落ち着きました。笑 優しいインターン生からは、冷たいですね…という目で見られることもありますが「自分のことは自分で」は、ストレスの少ない共同生活の基本と考えています。 -------------------------------------  楠クリーン村で過ごした1週間は、今まで経験したことのない、新しいことで溢れかえった日々でした。 1番最初に驚いたのが、自分が使ったコップや食器以外は基本的に洗わない、ご飯や飲み物等を、他の人の分まで ( お皿によそわないという意味で ) 用意しないという点です。楠クリーン村にはそういう面での上下関係が全くなく、自分のことは自分で。そのスタイルが素敵でした。 そしてお米の運搬作業。お米が 30 ㎏入った大量の袋をトラックに乗せ、倉庫についたら降ろすという作業は、日ごろだらけている非力な私の体力をかなり消費するものでした。しかし、メンバーの方はいとも簡単にそれらを運び、積み上げていてたくましかったです。また、多くのお米が倉庫に保管されており、もしお米がとれなくなっても1年は持つという言葉に頼もしさを感じました。鶏舎での採卵では、想像以上に雄鶏に蹴られ、怯えまくりでした。しかし、貰ったアドバイスを胸に堂々とした態度で鶏舎に入ったところ、今まで攻撃されてきたことが嘘のように、私に向かってくることはありませんでした。工夫をしながら物事を行うことで、見えるものが変わるのだということを実感しました。加工場では、大量のドライマンゴーをカットしたり、蜂蜜を瓶に詰めるといった作業をしました。ひたすら同じ作業の繰り返しでしたが、私はその単純作業が好きでした。また、この努力の積み重ねが商品の完成に繋がり、購入する人の喜びへと繋がっていくのだと身をもって感じました。お風呂を炊く際には、ボタン1つで完了する家と違い、スタッフの方が切った薪を鉈でさらに割り、不要になった紙とそれらを使って火を起こしました。薪の重ね方や入れるタイミングによって火の強さが変わる

五右衛門風呂と私

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 インターンシップとして楠クリーン村に訪問する前、とある企画の関係で1度楠クリーン村を訪れたことがありました。その際に、草で覆われた五右衛門風呂の小屋を見たのですが「ここはもう数年使っていない」という話を聞き、「入ってみたかったけれど、難しそうだな」と思い諦めていました。 そこから少しの月日が流れ、インターン3日目。指示待ち人間を極めていた私に、スタッフの方から『何をしたいのか自分で考え、自分の思っていることを伝えよう』という言葉をかけてもらいました。一晩考えた結果、「まず五右衛門風呂の小屋を掃除して、何が何でもインターン中に入りたい!」という結論に至りました。もちろん、農作業や加工作業もしたいと強く思っていました。しかし、それらはメンバーの方々がすでにしていることです。私はまず、誰もしていないことから始めたいと思ったのです。ちなみに、これは 10 月 12 日に開催する楠でのキャンプの際にお風呂が1つでは足りないということへの対策でもありました。様々な作業がある中、我儘過ぎるかなと心配になりましたが、キャンプへの対策という理由もあって、了承をもらうことができました。 その後、意気揚々と小屋の扉を開け、味わった絶望感。今でも鮮明に覚えています。大量の紙やレインコートが入っている段ボール、薪が入っている籠、棚、風呂蓋、敷板、シャンプーやボディーソープ等、様々なもので溢れかえっており、どれもほこりまみれでした。お風呂場の床も汚れており、五右衛門風呂の中は錆びだらけで蜘蛛の巣がはってありました。想像を遥かに超える状態で驚きましたが、それがより一層私の闘志を掻き立てました。諦めようとは思いませんでした。むしろ「絶対に掃除して満喫するんじゃ!!!」と変に意地になっている自分がいました。 【 2013 年に完成した手作り五右衛門風呂。 楠の隠れ名物が、山近さんの熱意により2年ぶりに復活!! 写真は、当時の建築風景。 】 まずは入り口付近を覆っている草刈り。鶏の餌やりの際に草の刈り方を教わっていたため、不器用ながらも何とか刈ることができました。また、入り口の目の前に停められていた車を動かしてもらったため、入り口付近がすっきりしました。続いて、中の物の整理やお風呂の床・五右衛門風呂磨き。使わなさそうな物を外に出してみると、想像していたより