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道沿いの竹や雑木を伐採&忘年会

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 今日は、道沿いの竹や雑木を伐採しました。 目的はこの道の先にあるデコボコ道に砕石を撒くことなのですが、その前にトラックが通れるだけの道幅を確保する必要があります。 年末の大仕事!ということで、山口県内の学生たちと企画していた忘年会と合わせて、大人数でせっせと仕事に励みました。 竹を切る人、切った竹をさらに切って綺麗に積み重ねる人、チェーンソーで木を切り倒す人、倒した木の枝を落とす人、木を切った後に下草を刈る人、刈った草を焼く人…。 総勢10名以上で、日暮れまで。 やっとのことでトラックが通れる道幅を確保することができました。 伐採時に大きな栗の木を倒しましたが、これは乾燥させて薪になり、薪ストーブや薪ボイラ―(風呂のお湯焚き)に使います。 森林整備とエネルギー源の確保がこんな風に繋がっています。       夕方からは、作業組と料理組で仕事を分担。 18時頃から美味しい食事を囲み、年末の忘年会のはじまりはじまり。   学生は、ずっと通ってくれていた人、最近よくきてくれる人、はじめて来た人、様々。 この春、1年生から通ってきてくれていた子たちが何名か卒業…。 寂しくもあり、長い付き合いだからこそ話せることもあり。   卒業後、少し距離は離れるかもしれないけど、いつでも帰ってきてね!      

農と自給のこれから

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楠クリーン村の生産担当 今井智衆の原稿です。 これまでの振り返りと今後の展開について、書かれています。 -------------------------- 楠クリーン村の農業はこの6年間、維持管理と品質の安定を目標にしてきた。茶は適切に草を刈り茶工場の機械を正しく使い、きちんとしたお茶を作ることを目標に。 稲作は担当スタッフの移り変わりもあり、やはり年間通して正しい時期に問題なく作業を進められるかを。 野菜、ブルーベリー、養鶏も概ねその様な感じであり、6年間の間に担当者が入れ替わりつつも、正しくできることを目標に努力してきた。 担当が移り変わるたびに私は現場を引き継いで継承し、いつしか私は「農業」担当となり農作業を一身に請け負う立場となった。そして今年は、これまでの楠的な農業の集大成と呼べるような、今までの流れで辿り着ける到達点のようなものを感じている。勿論改善の余地はまだまだあり、管理も万全ではない。 しかし、 残っているのは細かい改善が主であり、大きな道筋は見えてきた 。私は今年、農業を次の段階に進める時期が来たと思っている。 次の段階に必要なこと、それはずばり独自性だと思う。ありきたりな言葉だけど、別に付加価値をつけ加えるとかそういう話ではない。山を使いたい。それだけである。 楠クリーン村は約 20ha (約 6000 坪)という広大な広さを持つ、木々の生い茂った山だ。茶の木があり、雑木があり、広葉樹があり、杉林があり、竹林がある。 しかし人が手入れをしていない山は暴力的で人を寄せ付けない。だから今までは、人が管理できる僅かなスペースのみを利用して暮らしてきたが、森には資源がある。 言葉通り山のような資源が未使用のまま眠っている。これを使わずして楠の農業は次の段階へは移れはしない。 なぜなら私が考える次の段階とは、里山を主軸とした循環型農業であるからなのだ。 現代で循環型農業を営むには、既存の知識に囚われずに良く観察し、柔軟に発想を広げていく必要があると思っている。別に既存の知識を無視するというのではなく、私はむしろ近代農法がどうやって出来たかひも解いて理解していきたい。 現在広く知られている農法は、基本的に近代的な手法を行うことを前提に考えられている。野菜の間...

卵の黄身は、何色?

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「山口県楠でぼくらが作った卵」を食べたお客様から、よくこんな質問を頂きます。 「なぜ楠の卵の黄身は、オレンジじゃなくて黄色なの?」 最も多い質問のひとつなので、ちょっといつもと違う話になりますがご紹介します。 確かに、スーパーに並んでいる卵を買うと、黄身の色がオレンジ色に近いものが多いですよね。 この違いは何によるものなのでしょうか? 黄身の色はズバリ、鶏に与えるエサによって変わります。 黄身がオレンジ色に近い卵は、パプリカや唐辛子などを鶏のエサに配合することによって、色味が調整されています。 楠クリーン村の卵は「色をつけるための素材は配合していないため、卵の黄身本来の自然な黄色になる」というのが スーパーなどで売られている卵の黄身と色が違う主な理由です。 楠クリーン村の鶏たちに与えるエサは、1週間に2回手作りしています。 主な原材料は「お米、魚のアラ、米ぬか」。 これらを煮込み、発酵させることにより、吸収率がよく栄養価の高いエサが出来上がります。 しかし、実は発酵飼料を与えているだけでは、卵の黄身は黄色ではなく白っぽくなってしまいます。 米の割合が多いので、単純にエサに含まれる色素が薄いのです。 そこで、重要なのが「緑餌(りょくじ)」と呼ばれるエサです。 緑餌は、季節の野菜や、山に生い茂る雑草などを指します。 緑餌は、黄身の色以前に、鶏たちの健康にとっても大変重要なものです。 人間にとっての野菜のようなもの。 夏場は毎日生えてくる青草を刈っては与え、雑草の生えない冬場は白菜や大根葉等の野菜を与えています。 こうすることで、発酵飼料だけでは補えない栄養を賄うことができ、結果として黄身も綺麗な黄色になります。 以上、楠クリーン村の卵が黄色い理由と、エサの特徴についての説明でした。 卵はオンラインショップでも購入することができます。 まだ、楠クリーン村の商品を見たことがないよ~!という方は、ぜひ一度ご覧ください。 冬に向けて、お歳暮やクリスマスプレゼントにもなるギフトセットも作ってみましたよ!(^^) どうぞ!! ★楠クリーン村 オンラインショップ https://kousakutai.thebase.in ************************...

2019年産のお米、収穫中です!

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本日、販売用のお米が収穫完了しました! 試食会で味見をするまで、安心はできませんが、それでも今年もお米が無事収穫できたことに感謝感謝。 残るは、自給用と、飼料用米(鶏用のお米)ですね。 今年は初めて、苗代で育苗をしました。苗代=なわしろ。 聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。 日本の伝統的な育苗方法です。 田んぼの土に水をはって、その上で稲を育てるというのが基本スタイルで、稲が強く育ちます。 ただ苗代そのものを準備するのが大変かつ手間がかかるので、苗代育苗を選ぶ人が減っているのが現状です。 私たちもここ数年、なるべく手間をかけぬよう試行錯誤してきましたが、今まで取り入れていた「プール育苗」も様々課題があったので、今年は苗代育苗を取り入れてみたというわけです。 初の育苗は、問題なくうまくいったので、まずは安心して田植えをすることができました。 ちなみに、育苗=いくびょう。文字通り、苗を育てることです。 農業を始めた頃「いくびょう」って、何のことか全くわかりませんでした。 田植え後は、ひたすら水の管理と雑草対策。 雑草対策としては、例年通り米ぬかを撒きました。 米ぬかが分解される際に有機酸が出て草を抑える効果があります。 昨年はそれなりに成果が出て来ましたが、今年は水稲の大敵、コナギが結構発生してしまった…。 特に田んぼの、外側。外側は日当たりが良いので、ボーボーに。 よくよく調べたら、米ぬかはコナギに効き目が薄いようで…。 来年の課題は、米ぬか除草も活かしつつ、コナギが出てきたら早めに除草機をかけることで対応しようと考えています。 こんな風に、何かしらトラブルはありますが、年々トライ&エラーを繰り返して蓄積されていっている実感は、あり。 ちなみに、楠クリーン村のお米はコシヒカリ&レンゲ肥料(農薬・化学肥料不使用)による栽培です! お味や、如何に。 最後に、6月頭の田植え時の写真。 山口大学の学生さんです。 田植え機で植えた後、抜けた場所に捕植する作業の様子です。 ***************************** Thank you for your interest by 楠クリーン村ブログ