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12月, 2019の投稿を表示しています

Try Again

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2019年の春に新スタッフとして仲間入りした藤原健瑠の原稿です! 働き始めてからの振り返りと、新年の抱負が書かれています。 ------------------------- 皆様、お久しぶりです。 4 月に働き始めて気付けばもう年末になってしまいました。 皆様はこの一年、どのような年だったでしょうか。僕は自分との闘いを強く感じた一年でした。 農業や販売、食品加工、イベント時のカメラマン等様々な仕事をさせていただきましたが、なかなか上手くいかず、ほぼ毎日のように注意されることもありました。 「もういいや」と腐りそうになりかけたときもありましたが、先輩方との相談や励ましの言葉で気持ちを入れ替えることができてとても感謝しています。 もう一つ、とても嬉しいことがあります。 僕はストレスを感じやすく、年々 IBS (過敏性腸症候群)や適応障害に苦しめられてきました。しかし、なんと、今年はその症状が出ることなく締めくくれそうです。 仕事を行う上での一番の心配事だったため、本当に安堵しています。 要因として、相談等に加えて日々の幸せや、動物と触れ合うことによる癒し、写真の撮影などが大きく関係していると思います。 具体的には、昼夜問わず、楠で食べる食事は外食よりも美味しいことがあり、この時間は僕にとって至福の時になっています。また、動物と触れ合うことで辛い時に何度も助けられています。そして、納得できるまで写真を撮るのでいい気分転換になっています。 一年を通して僕が選んだ、1枚です。 ミャンマーから研修に来ていた子が休日に外出した際、撮ったものです。   「好きなコト、ヒト、モノについては真っ直ぐに」 2020 年は大きな挑戦の年にする為に、 4 つの目標を持って仕事に取り組みたいと思います。   1 つ目は、英語でのコミュニケーションが取れて会話ができる関係になることです。 年間を通してミャンマーからの研修生が来て一緒に仕事をしていましたが、伝えたいことが上手く伝わらずに少しギクシャクしたこと等がありました。 その為、来年は伝達内容が確実に伝えられるように改善したいと考えています。   2 つ目は、以前の開発担当者から受け継ぎ、半年以上かけて尚開発中の

農と自給のこれから

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楠クリーン村の生産担当 今井智衆の原稿です。 これまでの振り返りと今後の展開について、書かれています。 -------------------------- 楠クリーン村の農業はこの6年間、維持管理と品質の安定を目標にしてきた。茶は適切に草を刈り茶工場の機械を正しく使い、きちんとしたお茶を作ることを目標に。 稲作は担当スタッフの移り変わりもあり、やはり年間通して正しい時期に問題なく作業を進められるかを。 野菜、ブルーベリー、養鶏も概ねその様な感じであり、6年間の間に担当者が入れ替わりつつも、正しくできることを目標に努力してきた。 担当が移り変わるたびに私は現場を引き継いで継承し、いつしか私は「農業」担当となり農作業を一身に請け負う立場となった。そして今年は、これまでの楠的な農業の集大成と呼べるような、今までの流れで辿り着ける到達点のようなものを感じている。勿論改善の余地はまだまだあり、管理も万全ではない。 しかし、 残っているのは細かい改善が主であり、大きな道筋は見えてきた 。私は今年、農業を次の段階に進める時期が来たと思っている。 次の段階に必要なこと、それはずばり独自性だと思う。ありきたりな言葉だけど、別に付加価値をつけ加えるとかそういう話ではない。山を使いたい。それだけである。 楠クリーン村は約 20ha (約 6000 坪)という広大な広さを持つ、木々の生い茂った山だ。茶の木があり、雑木があり、広葉樹があり、杉林があり、竹林がある。 しかし人が手入れをしていない山は暴力的で人を寄せ付けない。だから今までは、人が管理できる僅かなスペースのみを利用して暮らしてきたが、森には資源がある。 言葉通り山のような資源が未使用のまま眠っている。これを使わずして楠の農業は次の段階へは移れはしない。 なぜなら私が考える次の段階とは、里山を主軸とした循環型農業であるからなのだ。 現代で循環型農業を営むには、既存の知識に囚われずに良く観察し、柔軟に発想を広げていく必要があると思っている。別に既存の知識を無視するというのではなく、私はむしろ近代農法がどうやって出来たかひも解いて理解していきたい。 現在広く知られている農法は、基本的に近代的な手法を行うことを前提に考えられている。野菜の間

ピッチ大会を終えて。敬具、東京より。

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学生の移住計画進行中! 夏休み、インターンに参加したところから急展開です。どうぞご一読下さい! こんにちは、初めまして。青柳龍宙と申します。東京で立教大学という所に通っています。自然と音楽・運動が好きで歳は 20 歳です。楠クリーン村にこれから長くお世話になる気がするので、少しだけ自己紹介です。 先日、山口市のとある大会で「自給自足の村に移住して、建築を学ぶ」と題した発表を行いました。自給自足の村とはもちろん楠クリーン村のことです。大会は 11 人の発表者が夢を語り、参加者が疑似金券の投票で応援するユニークなものでした。県内の志ある同世代・社会人が集まり、とても暖かい空間が流れていたのを覚えています。「東京から飛行機で来たので赤字だ」と発表で宣ったせいか、表彰式ではグランプリと賞金 5 万円を頂き、多幸感と罪悪感を同時に味わいました ( 笑 ) 。 12 月の初めの出来事です。 僕は今年( 2019 年)の 9 月に初めて山口と楠クリーン村を訪れ、以来、その魅力に引き付けられている一人です。何に惹かれたのか、と問われればうまく説明がつきません。煩わしい広告の無い山の中の生活なのか、はたまたスタッフたちが村を作っていく姿勢なのか。気づけば初めて楠に訪れたひと月後には移住計画が持ち上がり、向こう1年半をかけて実現するべく準備をしています。家を建て、畑を耕し、木々や動物と触れる。これが僕の理想とする研究の生活です。自然と、自然を相手にする人たちの下で学べることは無限にあります。強いて言えば、そんな楠クリーン村の可能性に懸けようとしているのかもしれません。 林業に畜産、農業建築観光とずるいほど多様な可能性をもった楠に住むことは、まだ成人になったばかりの僕にとって大きなチャレンジです。「自給自足の村に移住するんだ」と東京で話せばだれもが面白がって僕の話を聞いてくれますが、そんな周りの受けがいいことなどは、ちっとも僕の未来を保証はしません。大勢の前で発表して賞金をもらっても、「面白い」と評価されても、可能性を感じた分だけ不安になるのです。「希望に満ち溢れた」などとは綴れない、こんな僕の引っ越しのご挨拶です。 立教大学コミュニティ福祉学部 スポーツウェルネス学科3年 青