ご両親に反対されませんでしたか?について


「ご両親に反対されませんでしたか?」
楠クリーン村で働くと決めた私たちが受ける質問No.1に君臨し続ける、この質問。
そんな皆さまの不思議に応える、原稿です。

もう1年程前になりますが、理事長高田のお父さんが書いてくれた原稿です。
もちろん、はじめは疑問でいっぱいだったが、楠クリーン村に何度か遊びに来たり、楠クリーン村スタッフの充実した日々を見守る中で、理解が深まってきたと言います。

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「乞うご期待」

楠クリーン村。これから一体どうなっていくんだろうと、朝ドラの続きを見るような気持ちで、ワクワクしながら楽しみに見ています。
ドップリ昭和世代の私は、「24時間戦えますか?」(当時流行したCMコピー)と問われ、パワハラや長時間労働は当たり前、年功序列、終身雇用といった、なかなかな時代を生きてきました。そんな私にとって、今まで自分が歩んで来た道とは全く異なる生き方を選択し、いきいきと働く若い人たちの姿はとても新鮮で、いつもインスパイアされています。


今、世の中では「働き方」が大きくクローズアップされています。「働き方改革」という言葉を毎日のように耳にし、また「人生100年」の長寿化が、働き方や生き方を変えると説く「ライフシフト」という本が話題にもなりました。
確かに今、これまでになかった大きな変化が働き方に到来してるんだと思います。
でもなんだか、実はもっと身近なところで、変化はすでに進んでいる気がしてなりません。

それは、働きの「食べログ化」とでも言えばいいのでしょうか。
テクノロジーの進化で、一人一人の働きや実績が徐々に見える化して来ていると感じます。
昭和の時代、高倉健のような無口で無愛想なオヤジが、「不器用ですから」と呟きながら、こだわりのうまい料理をつくる店は、地元の常連さんたちで繁盛していたことでしょう。でも、地元の小さなお店の評判は、せいぜい限られた近所のものでしかありませんでした。
 ところが、今や食べログやSNSなどによる口コミ情報が氾濫し、この店に県外ナンバーの車が押し寄せて来て長い行列を作るようになりました。辺鄙な場所だろうが、地味な店構えだろうが、本当に美味しい店には何も宣伝などしなくても客が集まります。

同じことが人の働きについても起こりつつある気がしています。
例えばメルカリやウーバーを使う人は、その評価を重要情報に購入を考えます。
ネット上で、フリーランスの人たちなどから仕事を調達するクラウドソーシングの世界では、こうした動きがより顕著かもしれません。その中では過去の実績や働きぶりなどが評価され、独立した個人が企業などと連携して働くことが可能になりつつあります。
今後ビッグデータやAIの活用が加わり、評価やマッチングの精度はさらに高まることでしょう。これは、ある意味怖い話でもありますが、少なくとも不公平ではありません。

こうした流れが今後、人の評価や働き方をさらに大きく変化させるでしょう。
そんなことを考えると、(もしかして楠クリーン村はその時代の先端を走っているのかも)なんて考えたりすることがあります。

楠では若い人たちが、自分で自由に考えて思考錯誤しながら新しいものを創り出そうとしています。それは一般的な職場では得られない貴重な経験です。もちろん、大企業には大企業だからこそできる大きな仕事や役割がありますが、一般にその仕組みは若者に大きな裁量権を与えません。

楠の社風だという「自ら考えて、行動する」経験を若い時期にすることは、極めて貴重な財産だろうなあと感じます。
そして、その実績や信用がやがて見える化して財産となり、いろいろな繋がりや新たな可能性を生み出すに違いありません。
これからの時代のキーワードになるであろう「地方」「働き方」「農業」などのど真ん中で奮闘する楠クリーン村は、とてもユニークな集団だと思います。

この先どんな進化を見せてくれるのか、これからも朝ドラの続きを見るように、ワクワクドキドキしながら楽しみに見続けさせてもらいたいと思っています。





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