楠クリーン村に友達を100人連れてきたい理由

理事長の高田が毎年、山口大学で授業をさせて頂いています!
その授業がきっかけでインターンシップに参加した坂倉さんのレポートです。


楠クリーン村での1週間のインターンシップを終え、私の口から出たのは「友達100人連れてきたい!」という言葉だった。100人は冗談のつもりで言ったのだが、もっともっとたくさんの人に知ってもらいたいと思ったのは心からの本心だった。
「友達100人連れてきたい」と思ったのはどうして?高田さんにそう尋ねられ、改めてこの一週間で感じた楠クリーン村の魅力について考えてみた。
そうして出てきた私的楠クリーン村の魅力は、この4点である。
綺麗なものをたくさん発見できること。
人との繋がりを感じられること。
自分で生み出すことの面白さと、作れるのだという自信がつくこと。
「良いじゃん!」と応援してくださる人がいること。
この4つが、私の心をつかんで離さなかった。



一つずつ説明をする。まず、綺麗なものをたくさん発見できることについて。
楠で過ごす中で発見したものや、ことがたくさんある。薪が燃えるときの、小さくぱちぱちいう音。土を掘り返したときの赤や黄色の鮮やかな土の色。昼間と夜のにおいが違うこと。夜の月明かりが驚くほどきれいなこと。草だけを燃やした時の煙は真っ白で、青い空とよく似あうという事。日頃は気づくことなく通り過ぎてしまうようなそんな嬉しい発見をもっとたくさんの人に見つけてもらいたい、こんなに自然が綺麗なことに気づいて欲しい、と思った。
小さい頃はよく見えていたものが、大人になっていくにつれて、いつの間にか見えなくなってしまっていると思う。皆、社会のこと、学校のことばかりに気をとられてしまうからだ。 こういうのを「子供の瞳」というのだろうか。ここではいつもは仕舞っている瞳で世界を見ることが出来た。そんな瞳を大切にしている大人がいることがまた魅力的だった。楠は、きれいな心で居られる場所だと思った。そんな世界をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思った。

二つ目に、人の温かさを感じられることである。
なくなりつつある世界がここにはあると思う。
私たちの暮らす毎日は、最近便利になりすぎていて、人が助け合わなくても生きていける。
それによってご近所づきあいもなくなり、団地を歩いてみても誰にも会わないことも多い。そんな人から遠ざかる毎日が普通になって、少し寂しいなと思っていたのだが、楠には人と人とが協力しなくては生きていけないそんな世界が広がっていた。そのために、色々な人が入れ替わり立ち代わりやってくる。そんな環境が素敵で、とてもあったかいなあと思った。こんな世界をもっといろんな人に感じてもらいたいし、広まるといいなと思った。

三つ目に、自分で生み出すことの面白さと、作れるのだという自信がつくことについて。
欲しいものは自分たちで作ろう!というスタイルが私の性に合い、毎日ワクワクしていた。たまご、大根、納豆、びわの化粧水、ブルーベリー畑、甘酒、猪肉、お風呂焚きなど日頃はお金で買っているものをここではすべて自分たちの手で作り出していた。
これも作れるのか!という驚きと、作れたことに対しての自信をつけることが出来た。
このことは、基本的な生きる力にもなると思う。例えば、大きな災害があったとして、いつもは当たり前のようにあったライフラインが突然絶たれたとする。そうすると、自分たちで生み出そうという概念のない人は何もできなくなってしまうかもしれないが、作り出せるという事を知っている人ならば、前向きに生きていくことができると思う。ここでは、そのような生きる力を育むことが出来ると思い、とても魅力を感じた。

最後は、小さな夢も「良いじゃん!」と応援してくださる人がいることである。
私は今、大学で生活する中でたくさん考え、行動してみてはいるが、自分の将来をどうしたらいいのか、どうしたいのか、まだ迷いもある。
そんな中で楠のスタッフさんと話していると、どの方からも一般論に染まらない真剣な答えが返ってくるので面白い。楠で生活すると決断し、強い想いをもって、そこにいる人の言葉には重みと説得力があった。
私が将来について考えあぐねていた時、「考え続けるのを止めてはいけないよ。」一言そう言ってくださったことが嬉しかった。その方は、きっといつも考え続けているのだろうなとなんだかとても尊敬できた。
そして、活動中、思いついたアイディアをふと口に出した時「良いじゃん!」ととびきりの発言のように扱ってもらえたこと、そこからアイディアをぽんぽんと膨らませてくださったことが何よりも嬉しかった。ここでなら、普段なら自分だけで完結してしまっているちょっとした夢や想いも伝えてみたいかもしれない、そう思うことが出来た。
そんな魅力のある楠をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思った。

 以上のような魅力いっぱいの楠を一言にまとめると、「友達を100人連れてきたい」という言葉になった。
インターンをする前には、これほど実りの多い1週間になろうとは想像もしていなかった。この1週間はとても貴重な時間だった。

最後になりましたが、関わってくださったすべての方へ、ありがとうございました。

山口大学教育学部小学校総合選修
1年 坂倉杏香


*****************************
Thank you for your interest by 楠クリーン村

コメント

このブログの人気の投稿

シイタケ栽培の話